遷移元素. イオンのサイズがあまり変わらないというのはここから出てきます。 イオンの価数の種類が1つではないというのも遷移元素の特徴です。エネルギーにあまり大きな違いのないところでの電子の出入りだという捉え方でもかまわないと思います。 このページでは元素と原子の違いの他、同素体と同位体の違いについて解説しています。実は元素と原子の違いを明確に区別することはなかなかに難しいです。なぜかというとほとんど違いがないからです。 3~11族の元素を 遷移元素 と呼ぶ。元素原子番号が増えても価電子の数が増えるわけでもなく、1~2の価電子を持つ元素が多い。そのため、族(縦列)ではなく、周期(横列)で性質が類似して … ⅱ)電価の差によるイオン半径の差が小さい。 これは結晶に大きい歪みを作らないことを意味する。 ⅲ)イオン価を高めるのに要するイオン化エネルギーが小さい。 ⅱ),ⅲ)の条件は遷移元素イオンによって満たされやすい。 (2)遷移元素のイオン化エネルギーはほとんど同じ 核の正電荷が増えるとともに内殻のd軌道やf軌道に電子が増えていく。そのため最外殻のs軌道電子の受ける有効核電荷はあまり変わらない。 遷移元素のイオン化エネルギーは、約 550 ~ 900 kJ/mol の間です。 これは、リチウム Li やストロンチウム Sr から、ホウ素 B やリン P までの範囲に相当します。 このことは、遷移元素の作る結合が、イオン結合性から共有結合性まで、多様であることを示しています。