塩酸の内、「濃塩酸」として市販されるものは、塩化水素の37質量% = 12 mol dm −3 水溶液が一般的である。 40質量%を越える溶液も調製可能だが、塩化水素の揮発が早く( 蒸気圧 が高く)、保管・使用に際して温度や圧力などに特別の注意を要する。 濃塩酸も濃硫酸も水と混ざると発熱します。その結果,濃塩酸の場合は塩化水素ガスが生じ,濃硫酸の場合は突沸します。 ですので,混ぜる場合は氷水などで容器を冷やした状態で行なって下さい。具体的には次の様にされると良いでしょう。 濃硝酸や希硝酸自身が代表的な酸化剤であったことを思い出してください。硝酸自身が還元剤と反応してし まいますね。やはりこれでは正確な定量ができません。 このような理由で,酸性条件にするには硫酸を用いるのです。 【学習アドバイス】 濃硫酸を体積で6倍に希釈した希硫酸は、モル濃度は3 mol dm −3 、規定度は6Nであり、質量パーセント濃度は25% (d = 1.175g cm −3)、H 0 = −1.47 であり、10%を超え含有する溶液は医薬用外劇物の指定を受 … 硫酸を水で希釈した場合のpH値が、希釈のパーセンテージごとに一覧表になった物を探しています。もしくは、Excelなどで数式を入れて表を作成できるなら、それでも良いです。どなたかご存じないですか?濃硫酸は100倍に希釈してもpH

濃塩酸の場合の反応は、希塩酸のときとまったく同じですが、濃硫酸の場合に、反応のしかたが少し違います。 まえに述べたように、硫酸は強い酸化力をもっています。 その性質は希硫酸ではあまりあらわれませんが濃硫酸では強くあらわれてきます。 「濃硫酸」ではなく、「希硫酸」を使った場合、 を考えてみましょう。 塩酸と硫酸はともに強酸ではありますが、 強酸どうしにも強弱があります。 水素を投げようとしする力は、 塩酸よりも硫酸の方が圧倒的に強いです。 よって弱酸遊離と同じように、 硫酸は濃硫酸と希硫酸で性質が大きく違います。 問題文で試薬として用いられているとき,「希」硫酸であれば「強酸」としての性質を利用することが多いのですが,「濃」硫酸では,上記に示したようなさまざまな性質から出されることになります。