2014年12月、香港の「高度の自治」を明記した1984年の中英共同声明について、1997年の返還から50年間適用されるとされていたが、2014年11月に駐英中国大使館が、「今は無効だ」との見解を英国側に伝えていたことが明らかとなった 。 中国への返還後、「現体制は50年間不変」とはいえ、150年に及び英国の支配下にあった香港が全く体制の異なる中国の下に返還されるだけに、香港市民に限らず、国際都市・香港に関係を持つ海外の人々の間には、期待とともに漠然とした不安がうかがわれる。 この声明にもとづき、香港は1997年7月1日にイギリスから返還。「中華人民共和国香港特別行政区」が成立しました。しかしその後、中国政府による干渉が強まりつつあり、これが後述する「逃亡犯条例」改正への抗議デモ拡大に繋がっていくのです。 香港返還から50年後に人民政府が「一国二制度を終了する」と決定したら香港では史上最大規模のデモが起こる可能性はありますか?それとも、その頃には大半の世代が交代し、経済的にも政治的にも中国本土に飲み込まれているからほとんど反対も起こらずに中国に吸収合併されますか?