元老院は、特に共和政期に政治運営の中心となり、古代ローマ社会の実権を握っていた統治機関です。. 元老院の役割. 国内政治、外交、財政、立法などあらゆる分野の最高決定機関であり、ローマという国家の舵取りを任されていました。 元老院(げんろういん、羅: senatus)は、王政ローマにおける王の助言機関、また、後の共和政ローマにおける統治機関、更に、後のローマ帝国皇帝の諮問機関を指す語である。また現在では、多くの国が上院の呼称に用いる語でもある。senatusに由来する名称の機関は必ずしも「元老院」と訳されるわけではないが、本項では便宜上「元老院」と表記する。 ローマ共和政の形成過程のまとめ(同時にローマの半島統一戦争が展開されていることに注意)。 前6世紀まで 王政のもとで民会、元老院が生まれる。 前509年 国王を追放、貴族共和政となる。 前494年、とうとうパトリキに抵抗してプレブスが事件を起こしました。ローマ北東部にある「聖山」という山にプレブス(平民)たちが集まり、ストライキを起こしたのです。これを「聖山事件」といいます。 当時のローマは、都市国家間の争いや異民族侵入の脅威にさらされていたため、プレブスの持つ戦力は国防のために必要でした。だから、ストライキは小さうちに早く治めなけれはいけません。 そこで、元老院は妥協案を出しました。「平民会」という平民で構成された平民のための議会を作り、「 …