1) 松田 道生:「フィブリノゲンの誘導体,特に可溶性フィブリン(soluble fibrin)とDダイマー(D dimer)について:その生成と存在様式についての考察.その1.可溶性フィブリン」,血栓止血誌,1997; 8: 24–32.

フィブリン関連マーカーには,fibrin and fibrinogen degradation products(FDP), D-dimer,soluble fibrin(SF)あるいはsoluble fibrin monomer complex(SFMC)などがある. フィブリノゲンにトロンビンが作用すると,E 分画が活性化されD 分画と結合しやすくなり d-ダイマーは様々な要因で上昇する検査項目であり、除外診断に使われる。基本的には「血栓」を示唆するものである。上昇する疾患やどういう場合に用いることがあるのか整理しておく。d-ダイマー …
3) 可溶性フィブリン(soluble fibrin:SF) これも凝固活性化を反映したマーカーです。フィブリノゲンからフィブリンに転換する過程で形成される中間産物です。上図の中では最も新しいマーカーですので、今後浸透していくのではないかと思います。 索引用語:深部静脈血栓症,可溶性フィブリンモノマー,d ダイマー 静脈学2013;24( 3):295-302 1 倚山会田岡病院血管外科 2 倚山会田岡病院外科 3 倚山会田岡病院検査部 受付:2012 年8 月23 日 第32 回日本静脈学会総会(2012 年,さいたま)座長推薦演題 dダイマー fmc/sf(可溶性フィブリンモノマー複合体) tat(トロンビン抗トロンビン複合体) fdp(フィブリン/フィブリノーゲン分解産物) at Ⅲ(アンチトロンビンⅢ) など •血液凝固機能検査 aptt (活性化部分トロンボプラスチン時間) dダイマーは、線維素溶解現象(フィブリン溶解現象)を調べる検査で、体の中のどこかに血栓ができていれば線溶現象が亢進し、fdp、dダイマーが高い値を示します。 dダイマーの検査の目的. 【回答】 【血栓症マーカーとしてだけでなく,凝固線溶系マーカーとして有用】 d-ダイマーは深部静脈血栓症を含む静脈血栓塞栓症を除外するための検査や播種性血管内凝固症候群(dic)の診断のための補助検査として日常臨床で広く用いられています 1)2) 。. D-ダイマーは、健常な場合、失血に対する防衛として血管損傷からの止血作用として形成されるフィブリン血栓から派生します。フィブリン塊に含まれるフィブリンは、血液凝固カスケードとして知られる複雑なプロセスを経て産生されます。フィブリンはこのカスケードの最終過程で、構造内にD-ドメインと呼ばれる可溶性の血漿蛋白を含むフィブリノゲンから形成されます。凝固カスケードが活性化すると、フィブリノゲンを分解する酵素であるトロンビンが産生されます。この分解産物がD-ドメインを … 可溶性フィブリン,深部静脈血栓症,D ダイマー,下肢静脈エコー,新鮮血栓 はじめに 深部静脈血栓症(deep vein thrombosis; DVT )と は,四肢または骨盤部の深部静脈に生じる血栓症で あり,高齢化や生活習慣の欧米化に伴い我が国にお いても増加傾向にある。 dダイマー検査の意義.