5 本講義で取り扱う信号処理システムの性質 信号処理システム自体も,離散時間処理を行うシステム 「線形・時不変・因果的」な信号処理システムのみを議論 線形システム xi[n] → yi[n] のとき、ax1[n]+ bx2[n] → ay1[n]+ by2[n] 時不変システム(特性が時間変化しない) システムが線形で時不変の時、このシステムは線形時不変システムとなります。 線形時不変システムの場合、システムのインパルス応答が分かっていれば、どんな入力に対する出力も計算によって求めることが出来ます。 線形時不変システムとは. 信号処理 第13回講義 2 今日学習する事項 離散時間システム(第5章) 伝達関数の周波数特性の補足(5.4節) 離散時間システムの安定性(5.5節) フィルタの種類と特性(5.6節) 課題7「ブロック線図と伝達関数 … 線形システムの例 y n = x n x n−1 2 線形でないシステムの例 y n =x n 2 y n ={x n x n 0 0 otherwise なぜ線形システム? 簡単だから いろいろな性質がわかっている 設計しやすさ 実際に使われる非線形システム 整流 ニューラルネット シフト不変システム スペクトルと信号処理 2/8 h(t) のフーリエ変換をH( ) とすると,たたみ込み積分の性質から G( )=F( ) H( ) (1.8) となる.このH( ) をそのシステムの伝達関数(Transfer Function)と呼ぶ.この式か ら,線形時間不変システムとは,入力信号の各周波数成分をH( )倍または減衰させる